なかのりさんの散歩道
建築家・安藤忠雄氏の講演会へ!「可能性は自分でつくる」
2025-10-04
[建築人の視点]
10月4日(土)静岡で開催される建築家・安藤忠雄さんの講演会に参加します。テーマは「可能性は自分でつくる」。この言葉だけで、すでに胸が高鳴ります。6月に大阪で開催された「安藤忠雄展 青春」を訪れたばかり。展示を通して、安藤さんの建築と人生哲学に触れ、深く感銘を受けました。そのご本人から直接お話を伺える機会が訪れるなんて、まさに夢のようです。安藤さんは2009年と2014年にがんのため大手術を受け、胆嚢・胆管・十二指腸・脾臓・膵臓という五つの臓器を摘出されています。膵臓がないため、現在も1日6回の血糖値測定とインスリン注射が欠かせない生活。それでも「体が軽くなった」と笑いながら語る姿は、まさに安藤節。満身創痍でありながら、前向きに生きるその姿勢に、ただただ圧倒されます。また、幼少期の読書体験から「子どもたちに本と出会う場を」との思いで、「こども図書館」プロジェクトを全国に展開。第1号は2020年、大阪・中之島に誕生しました。驚くべきことに、建設費は安藤さん自身が負担。さらに、地元企業600社から協賛金9億円を集めるという壮大なプロジェクトも、安藤さんが自ら足を運び、説得して実現させたそうです。その行動力と情熱には、ただただ敬服するばかりです。現在84歳。年齢を感じさせないどころか、今もなお「青春」を体現し、世界を舞台に精力的に活動されています。明日、そんな安藤さんの言葉に触れられることが、楽しみで仕方ありません。きっと、人生の指針となるような時間になるはずです。






