有限会社なかのり工務店｜静岡県磐田市

1966年に発生した袴田事件は、2024年10月、静岡地裁による再審無罪判決の確定をもって、ついに58年に及ぶ冤罪の歴史に終止符が打たれました。袴田巌さんは、捜査機関による証拠のねつ造と非人道的な取り調べによって、無実でありながら死刑囚として人生の大半を奪われました。
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（袴田事件からのメッセージ）
この事件は、司法制度の根幹を揺るがす「権力犯罪」とも言えるものであり、国家による責任の所在と補償の在り方が厳しく問われています。DNA鑑定を担当した本田克也さん（筑波大学名誉教授）や再審開始決定をした裁判長村山浩昭さんが真実を語る決意を示したことは、司法の信頼回復に向けた一歩であり、同時に、再審制度の抜本的な改革を求める声が全国に広がる契機となりました。

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（私見）
袴田さんが耐え抜いた世界最長58年の拘禁期間は、死刑制度の残酷さと再審制度の欠陥を浮き彫りにし、冤罪被害者の救済を迅速かつ確実に行う法制度の整備が急務であることを社会に突きつけています。この事件を風化させることなく、司法の過ちを繰り返さないための制度改革と、冤罪に苦しむ人々への真摯な支援が、今こそ求められています。TVで袴田ひで子さんに現在の気持ちを聞かれると「警察・検察への恨み・憎しみはありません」と言われてた。しかし誰もが58年もの長い時間を返してくれと強い怒りがいつまでもおこると思う。ところが92歳となられて尚、国内同様事件解決への支援の精力的に動き「私はせっかちだもんでじっとしていられんのよ」と…なんてすばらしいことなんでしょう。ただただ頭が下がります。改めて袴田事件は、単なる過去の悲劇ではなく、未来の正義を築くための警鐘である社会皆がが肝に据えなければならないと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（NHKプロジェクトＸ後半より）